制作実績
三角トラス屋根の「こころのバリアフリー」の家(玄関まで40m以上もある家:リフォーム) テレビ番組 匠が選ぶビフォーアフター大賞2014「思い出再生部門」1位
【リフォーム(ビフォーアフター)のストーリー】
朝日放送(テレビ朝日系列)の人気テレビ番組「大改造!!劇的ビフォーアフターSEASONⅡ」2014年4月20日放送の回で、”玄関まで40m以上もある家”として2時間スペシャルとして取り上げられ、木村茂伸は”匠(気負わない家の仕立て屋)”として、リフォームの設計・監理を担当しました。
(2014年12月31日放送のリフォームの祭典『匠が選ぶビフォーアフター大賞2014』のなかで、 「思い出再生部門」の1位に選出いただきました。)
三角トラス屋根の「こころのバリアフリー」の家(家族の想いがつまった家)
対象となったM邸は、120坪の敷地に三角トラス屋根が特徴のかつてのパイル織物の工場だった建物(兼住宅)です。
従来は腰の曲がったおばあちゃんが、おひとりで暮らされていましたが、 アメリカ合衆国サンフランシスコ市から、娘さん夫婦がお孫さんと帰国されたのをきっかけに、リフォームを決意されました。
「車いすのおじいちゃんと一緒に暮らしたい」、「家族全員でご飯をいっしょに食べたい」、という想いを実現するために、 暮らしに合う間取りに変更し、 ”自然体で家族が安心して楽しく生活できる家” をご提案しました。
高齢となったおじいちゃん・おばあちゃんが、ともに安心して暮らせるように、らくらく介護が実現する さまざまなバリアフリー設計を工夫し、実現しております。
リフォーム時に発生する廃材や古い家具なども、できるだけ廃棄せず、違う用途での再利用を図りました。
【リフォーム(ビフォーアフター)で解決したこと】
- 三角トラス屋根の構造の小屋組みのもとでの広いスペースは 中庭から光が注ぐ30畳の家族団らんの居間へ生まれ変わりました。
- 工場の中で唯一、光が差し込んでいた東側の空間には 3世代家族5人が揃って食卓を囲むことができる ダイイニングテーブルを新たに設けました。
- 使われていなかった倉庫部分の南側を減築したことで、 明るい日差しが差し込むキッチンが誕生しました。 対面式のカウンターは部屋全体を見渡すことができます。
- 工場の中に来客用として作られた10畳の和室があった場所には、 新しい玄関ホールから出入りできる美術教室のスペースが新たに作られました。
古い建物(築85年)ならではの素材を生かしながら、いろんな意味でのバリアフリーを実現し、 快適な心地よい光の空間を創造しました。
ご家族の想いをまず第一に考え、真摯に取り組んだことで、「安心できる、とても快適な家で喜んでいます」と、大変ご満足をいただいております。
【リフォームに取り組む際のポイント】
- リフォームというと外観や内装を綺麗にすること、と捉えがちですが、そこに耐震性を 加味することがとても重要です。リフォームするかどうかをお悩みの方は、まず耐震性の診断をして現状を確認することから 始めてはどうでしょうか。
- 光の通り方や壁の位置は特に気をつけていただきたい点です。ぜひ、「こんな風にしたい」という 気持ちで臨んでください。
- 建築家は沢山のアイデアを持っているので、お客様のご要望にプラスアルファのご提案をすることができます。リフォームにおいてもその家の可能性を大きく引き出すことが可能となります。